日経ITproの記事で、ユーザーがSIerやITベンダーに過度に依存せずに自らITを理解して、ITプロフェショナルとして、情報システムを進化させていかなければならないのではないかという内容です。結論はユーザーがITプロフェショナルであるべきであるというものですが、詳しい内容はITproを参照してみてください。
この記事の中では、経営とITの融合、ビジネスとITの融合とユーザーという言葉は使っていませんが、ユーザー側がいかにITと意味のある関係を作るかということでは、ユーザーがITプロフェショナルであるべきかという課題と同じ筋の問題だと思います。経営とITの融合では、KIU研究会(経営のKとITのIと融合のU)という集まりがあり、ITメディアのアジャイル・エンタープライズというサイトで、結構、いろいろなところから人を集めてBPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)について議論をしています。このKIU研究会に関連する団体として、日本BPM協会があります。
ここではBPMを媒体としたユーザー側とITの融合ということではなく、もっと、本質的なユーザーがITにどれくらい関心をもち、そのような戦略で投資するかという問題です。記事の中で欧米のユーザー企業は数千人のIT要員を抱えているということが記載されています。それとは直接関係はありませんが、あるヨーロッパの企業の情報システム関係の要素は次のようになります。
| ① | 40Mラインのコアシステム |
| ② | 150以上のC/Sアプリケーション |
| ③ | 150以上の同時進行のプロジェクト |
| ④ | 25,000台のワークステーション |
| ⑤ | 2,000台のサーバ |
| ⑥ | 1日に1800万のIMSトランザクション |
| ⑦ | 2,000MIPS以上のメインフレーム |
| ⑧ | 500TBディスク |
| ⑨ | 99%以上の可用性 |
| ⑩ | 約3,000名の要員 |
要員とはEmployeeという表現ですので従業員のことになります。ITが要となる業種ですので力の入り具合が違うということはありますが、自らの懐の中にこれだけの要員を抱える必要性があると思っているわけです。
世の中には多様なユーザーの要件があり、それらを、そのまま、すべて、ITの力でカバーすることはできません。その結果としてユーザーは常にITの結果に満足することができすに欲求不満のままとなります。経営とITの融合でも、ツールやインタフェースの進歩が必要ですが、本質的には経営(ユーザー)がITを理解して歩み寄らないとうまく行かないと思います。
江川
