11月6日(月)の日経産業新聞に、”「悪役」P2P-動画で見直し”という記事がありました。”ナップスター”や”Winny”のために著作権問題やウィルスの温床としての評判の悪さが知られていましたが、P2Pは、従来から注目されているように新しいビジネスモデルとしても、技術上の選択肢としても非常に重要な視点であると言えます。
日経産業の記事では、従来、サーバから一律コンテンツを送信しているのに比べてP2Pを利用すると通信量が減ることになり、100万人向けに配信するのに、4億5千万円の通信費用がかかるのに、P2Pでは5分の1から10分の1にコストを軽減でき、アクセスの集中による動画が見られないということも解消されるということです。
このブログはミドルウェアについて徒然に公開しているので、P2Pそのものの議論ではないのですが…EAIの流れを汲む、ESBは、インハウスのインテグレーションの問題に対応するものであると暗黙に認識されていますが、Webサービスは、インターネット上でIPの上位に搭載されるミドルウェアの層のプラットフォームと考えることができます。Web2.0でもプラットフォームという言葉が出てくるようにインターネット上に高度に抽象化されたプラットフォームが出現するはずです。
Webサービスについては、様々な仕様がOASISで議論されていますが、製品としてはESBによって体系化されます。つまり、OSASISの仕様が決まっていようが、未定であろうが、ESBはプラットフォームとして機能を提供しなければなりません。つまり、インターネット上に新しいプラットフォームはESBが担わなければならないことになると考えられます。
しかし、一般のインターネット上には、インハウスでのアーキテクチャをそのままインプリすることはできません。つまり、インターネット上に全体最適を目指すようなハブ&スポークのアーキテクチャを実現することはナンセンスです。あるいは、インターネット中にメッセージングのためのブローカを配置することもとても得策とはいえません。つまり、インターネット上には、P2Pのアーキテクチャを配置することが、合理的だということです。
P2PによるESBはエンドポイントにESBの機能を集約している必要があります。また、PCをはじめとするインターネットに接続するすべてのデバイスがエンドポイントとして扱える必要があります。これによって、インターネット上のESBが実現できると考えます。このときには、ESBは、バスではなくネットワークでなければならないわけですからISN(Internet Service Network)という名前がいいかもしれません。Artixは、その可能性を持っていると思います。

江川
