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2007年08月 Archives

2007年08月16日

どん引きのプレゼン

思い起こせば5月の連休からブログを書いていないので、なんとサボっていたことか。このブログを持っておられる方も、そうそうは居られないと思うので、一度サボってしまうとどうにも戻れないのは、修行が足りないというところですか…

このブログも本来は仕事の一環なので、結果的には仕事をサボっていることになるので、評価は一段と落ちるというのが、落ちでしょうか。それも仕方がないかもしれません。

このような状態なのでいろいろとアップデートしなければならないのですが、気持ちが入っていませんが、少し、ねじを巻かないといけないと思うようになったので、エントリします。


IDG主催のITアーキテクト・サミット 2007 Summerでセッションをひとつやってきました。相変わらずSOAをテーマにしているので、工夫が必要なのですが…工夫というか、結果的には奇をてらうということになってしまったかもしれません。

SOAのインフラについてもっと考えましょうというのが、率直なテーマです。アイオナとしては至極当然のことでインフラ(ここでいうインフラとはミドルウェアのレベルのこと)を充実していただかないと商売にならなりません。まったく、当たり前に考えても”基礎”が大事であることに何の異論もないと思います。

しかし、市場は、これに関心がない。上水道などのいわゆる社会インフラとITインフラをかけて説明したりもするのですが、社会インフラは、どちらかというと公共性の高い資源であり、公共団体が投資をしていることを思うと一般の企業にITインフラに投資を考えて欲しいといっても、投資の対象に対する意識に無理があるのかもしれません。インフラは国がやってくれることと自分の責任範囲外と思うのでしょうか。

それでも、インフラが必要であるという本質は変わらないわけで、では、その本質とはなんであろうかということになります。SOAの話を考えているとビジネスの変化に対応するというITにとってもっとも本質的な課題にぶつかります。簡単なことではありません。それでもIT側の立場としても主題となっています。

考えてみればある固定したものの上でなにかを変化させること自体が難しいです。柔軟なアーキテクチャや良く考えられた設計というものが変化を許容できるかもしれませんが、限界があります。経験的に言えば、工学的な方法論も十分でない中でそのような設計は期待しない方いいということではないでしょうか。となると結果的には固定できるものはないということになります。

友人で、人生でいろいろなことがあるときに、心安らかに、あらゆる物事を受け入れるために仏様の教えに従うという考えを持った人がいます。私なんかより、とても深くて真面目な考えで仏教の本質を捉えようとしているのですが、その友人の話を参考にすると世の中はすべて無常、つまり、諸行無常でなにも決まったものはないのではないかと思い当たりました。

でも、そうなるといったい何が私たちの実際の生活を律しているのかが理解できませんでしたが、それには縁起という説があるのが、Wikipediaを見ていてわかりました。縁起が悪いの縁起とは少々違うそうなのですが、難しい内容はとても理解できず、ただ、理解できたのは、現象(物と心)の関係を決めるルールがあって、それが縁起というもので、仏説の本質的な課題であるということでした。

これを無理やり、ITインフラにリンクさせたのが、次のスライドです。友人にプレゼンで諸行無常に縁起を使うと言ったら、そんなプレゼンには聞いている人は”どん引き”だと言われました。どんな絵を付けてたらいいかわからなくて、友人に聞いたのですが、教えてくれませんでした。天国の絵でもつけるかと思ったのですが、結局、ありきたりのものになりました。

SOAInfrastructure.gif

実際には”どん引き”ではなかったようですが、皆さんがどう思われたかはわかりません。システム要件はもちろんのこと、テクノロジーも、アーキテクチャさえも、変化しなければならないのであり、それらを律するルールは、ビジネスデシジョンのルールでもあり、セキュリティポリシーのような決まりでもあり、ガバナンスの中で決めたルールやシステム開発のプロセスでもあるわけです。

これらのルールが使いまわすことができ、ブラッシュアップされていくことで、あらゆる変化に対しても対応できるシステム構築のアプローチができるようになると思っているのですが、”どん引き”でしょうか。ここのルールを構成するのがインフラです。どのような形なのか、まだ、はっきりとはわかりませんが、SOAの本質も、このようなところにあると思います。SOAスイート製品は本質ではないですね。

今の日本の豊かは社会インフラもすべての人と法人が税金を払ったからできたものであって、ITインフラに投資をしなくてもいいということにはならないと思います。

2007年08月24日

テクノロジーも格差の時代

Javaテクノロジーに関する話題として、IDGのITアーキテクトサミット 2007 Summerのセッションの中で出してしまったのですが、ArtixはVersion5をリリースして、Javaインタフェースの作り方が大幅に変わりました。

Artixは、C++をベースに製造されており、JavaのAPIからC++で作られたコアの機能を利用することになります。以前であればJava自体が重くて遅いので、このJavaとC++の間のオーバヘッドも気にならなかったのですが、Javaのコンパイラの技術やCPU自体が向上することでJavaの性能が上がってきて、オーバヘッドが目立つようになってきました。

以下の図にあるようにArtix5_jaxwsは、Artix5であらたにCXFをベースにして、JAX_WS(JSR224)でのアノテーションを利用したAPIに替わったのですが、その変化のひとつの要因が性能です。下図のArix5_JNIは従来のJava APIであるJAX_RPC(JSR101)をサポートし、HTTPやSOAPなどのエンジンはC++側の機能を呼び出すためにJNI(Java Native Interface)を経由して実現しているものです。

ご覧のように性能上の違いは明らかであり、PureなJavaで実現するようにJAX_WSへ移行したものです。もちろん、従来のJAX_RPCのAPIも互換性を提供するために残りますが、コアの製造が、JavaとC++に分かれていくことは明らかになったことになります。

java_cpp_jni.gif

これは”テクノロジーの格差”を意味しています。以前のエントリにあるようにJavaのテクノロジーは決してSOAインフラを構築するにも適した技術ではないにも関わらずアプリケーション開発のプラットフォームとして広まってきたというだけでマジョリティとなり、そこにメガベンダーの思惑が重なってJava技術へ偏重していると思います。

JVMの上と外とでは世界がまったく異なってしまいます。JVMの上ではネイティブなC++のWebサービスさえも提供できないのです。このテクノロジーの格差をなんとか平準化する必要があります。Artix5は従来のC++で構築したアーキテクチャを踏襲してJavaによるコンテナを同時に実現することで利用者に対しては正しいインフラの姿を提供することができる製品です。

2007年08月30日

SUN25周年とUNIX

サンマイクロシステムズのホームページを眺めていたら今年は会社が誕生して25周年ということでCEOをはじめとして3名のマネージメントのビデオが見ることができました。私もIT業界に入って(昔はIT業界とは言いませんでしたが)、28年目ですからちょうどサンマイクロシステムズの軌跡と重複するところがあるように思ってながらビデオを聞いていました。

最初はメインフレームでしたのでUNIXに関わりはじめたのが、20年くらい前ですが、本格的にUNIXを売る立場になったのが、DECでDIGITAL UNIXを扱ったときからでした。AlphaというCPUもDIGITAL UNIXも後発であったためになかなか悩ましいセールス活動でしたが、ベンダー各社のUNIXの勢力争いの中で統一UNIX仕様とか、茶番に似た活動があったことが思い出されます。

これからOSが大きく変化して革新的な機能を提供するようなこともないのでしょうから機能を求めるのではなく、いわば”サービス”を追及することが重要なのではないでしょうか。ただ、一挙にサービスを実現することが難しく、様々な条件やリソースが整った上で実現できるものでしょう。そのための地道な努力が必要だと思いますが、そのためにも必要なのが、市場の認知です。

市場が有効であると認識しなければ”サービス”は市場に出ないわけですからエンドユーザに何を理解していただけるのかは本当に大きな課題です。エンドユーザによって、それはすべて異なるでしょうし、深さも、サービスの内容もアプローチも違うでしょう。

でも、サンマイクロシステムズのホームページのビデオでは参加に開発者に感謝するということを表明していました。そうではなくてエンドユーザに感謝できるような接点が必要なのではないかととのとき感じた次第です。弊社のようなミドルウェアを提供している場合でも大変難しい課題ではあると思いますが、常に学ぶ気持ちを持ってお客様のお話が聞けたら何かいいことができるように思います。

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