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2007年09月 Archives

2007年09月02日

やはり、どん引き

IDG主催のITアーキテクトのセミナでの講演がどん引きではないかと心配したエントリでは、大丈夫ではないかと思ったのですが、やはり結果は最悪でした。本人は本質的な問題だと思っているのですが、マーケットの皆さんは違うことに関心がおありのようです。

セミナの後のアンケートの集計の結果が悪かったので、当分、セミナーの講師はやらなくても済みそうです。それはそれでもいいのですが、細かいテクノロジーの議論をいくらやっても大きな違いはないと思うのも間違いではないと思います。重要なのは”何をしたいか”ではなく、”何をしなければならない”かです。

使いやすい機能やきれいなGUIがITの目的ではないということです。SOAのインフラとは何であるべきかということを問いたかったのですが、マーケットは本当に反応しないです。多くのユーザは大きなベンダーのスウィート製品を導入することに魅力を感じています。アプリケーションプラットフォームとBPMを合わせて使えるときにESBがおまけで付いてくるという感覚です。現実的に複数のベンダーの製品を組み合わせるようなベスト・オブ・ブリードの考え方に反して、自らの選択肢を狭めることで安心感を得るというものです。

この先もSOAのような考え方が繰り返し登場して消えていくのかもしれませんが、システムを動かすことばかりに囚われて、システムを生かすことを考えない、つまり、システムを作り、動かすためのリスクばかりを考えて、本来のシステムのあり方を思考の外としてしまう。この傾向は非常に強いと感じます。学習を避けるということでしょうか。

このままだと格差が広がり、その先にあるのはリセッション以外にありえないはずです。格差のある社会が豊かな社会ではありません。豊かな社会は多様なものでなければならないと思います。

2007年09月11日

オーバーレイ・ネットワーク

TMFのTokyo Symposium 2007が東大の工学部の講義室で行われたので資料としてのカタログ詰めとともに参加してきました。

学部の講堂としては立派なものですが、資料を袋に詰めるのは人海戦術で各社のカタログを一枚ずつ束ねていく作業をやっていました。200名弱くらいは参加されたのでしょうか。TMFというテレコムのOSS開発に特化した内容ですので中身は濃いものとなります。展示も数社あったのですが、狭いところ活発なコミュニケーションができていたようです。

その中で、ソフトバンクテレコム株式会社の研究所の米田 進様の講演でオーバーレイ・ネットワークという話題がありました。Web2.0の発想を元にして、XMLのメッセージのネットワークのプラットフォームを構築しようというもので、実験を行っておられるようです。インターネット上を検索してみると、NGN+S 2007での講演やソフトバンクテレコムの広報サイトでも同様のお話しをされています。

アプローチの仕方が違うので、同じものであるとは言えないのですが、以前のエントリのインターネット上のESBの考え方と位置は同じです。

米田様はRFIDに代表されるようなID管理をこのプラットフォーム上で実現することを想定されていますが、同様にこのプラットフォームを利用して実現するアプリケーションを考えていくことはなかなかおもしろうそうではないでしょうか。そこにはアーキテクチャの重要性が含まれていると思います。

2007年09月16日

Center Of Excellence

COE(Center Of Excellence)はインド系のインテグレータなどで聞く部門の名前です。各社が出しているソフトウェア製品のノウハウを集めた部門で数千人の要員がいる場合は多いです。場所はインドのバンガロールであったりますが、グローバルな製品であればあらゆる製品に対応できる可能性を持っています。実際にはポリティカルな関係から製品を選択することもあるかと思いますが、彼らの強みは、COEを背景として、ユーザにソフトウェアベンダーの製品から独立していることを納得させられることです。

日本のインテグレータは数千人におよぶ製品担当者を擁することはできません。ある製品のスキルを身につけるために若い担当者を割り当てたとしても、その担当者のコストと本来あるべき売り上げは付いて回るわけで、担当する製品の売り上げでそれらを達成しなければなりません。そのために、インド系のインテグレータのように何でも製品に対応できるということにはなりません。

ユーザによってはCOEをもつようなインテグレータに製品選択のコンサルティングを依頼することがあるようです。純粋に製品を比較検討するというモチベーションから出てくる依頼であると思いますが、実際の製品選択は製品そのものの比較だけで決められるわけではなく、SIerを選択して、SIerが扱う製品をそのまま導入してしまうというのが、傾向として目立つのではないかと思います。

資本主義の行く末として仕方がないかと思いますが、各業界では大規模は統合が行われています。ソフトウェア、特に、ミドルウェアを提供するベンダーの数も大幅に減っており、製品の選択の意味自体が変わってきてしまうのではないかと危惧します。

イノベーションは、結果として「小」が「大」を食うことで象徴的に扱われてきましたが、今は、「小」が「大」を食う前に「巨大」に食われてしまうことが当たり前になりました。このことが、イノベーションを生むために良い方向になるのか、あるいは、そうではないのか、意見は分かれると思いますが、本質的には豊かな社会は多様な社会であるので淘汰によって選択肢が減ることは、豊かな社会へは向かっていないことになると思います。

そのような中でCOEのような存在は重要な意味をもつものではないしょうか。

2007年09月21日

ServiceMixがApacheのトップ・レベル・プロジェクトへ

アイオナのオープンソース製品の中核になるFUSE ESBのプロジェクトであるApache Software FoundationのServiceMixがインキュベータからトップ・レベルのプロジェクトに昇格しました。

アイオナのオープンソース戦略はヨーロッパのコミュニティのObjectWebのCeltixプロジェクトから始まりました。その後、CeltixはApache Software Foundationへ移行するとともにXfireプロジェクトと統合し、Apache Software FoundationのCXFプロジェクトとなっています。

さらに、2007年4月にServiceMixやActiveMQを提供していたLogicBlazeを買収し、新たなFUSE製品群を発表することでオープンソース戦略をアップデートしています。

ServiceMixのトップ・レベル・プロジェクトへの昇格についてはアイオナのプリンシパル・エンジニアのGuillaume Nodet のブログをご参照ください。

2007年09月30日

オープンソースSOAスイートFUSEの新しいリリース

2007年9月25日付けでアイオナのオープンソースSOAスイートのFUSEの新しいリリースが発表されました。FUSEの元になっているApache Software FoundationのServiceMixプロジェクトがインキュベータから30余りのトッププロジェクトのひとつに昇格したことをお知らせしました。その中でご説明したようにアイオナはLogicBlazeを買収して、アイオナのオープンソースESBのCeltixが、LogicBlazeのFUSE製品群と統合されました。

今回のリリースの目的は、このCeltix系のESBとFUSEのスウイートをより強固に統合することです。

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