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テレコム Archives

2006年09月01日

テレコム業界でのSOA標準-MTOSI

テレコム業界向けのシステムは、OSS(Operation Support System)と呼ばれる電話やブロードバンドなどのテレコムの各種サービスを提供するためにネットワークを運営するのに必要なシステムやBSS(Business Support System)と呼ばれるビジネス寄りの受注や課金といった機能のシステムで構成されています。

また、テレコムのネットワークは物理的なネットワークを構成するNE(Network Element)と呼ばれる交換機や伝送装置とそれらを管理するEMS(Element Management System)と呼ばれるレイヤー、さらに、その上位で回線などのエンドとエンドを構成するNMS(Network Management System)のレイヤーがあります。また、IP電話やビデオ、ブロードバンドによるデータサービスなどのサービスを管理するためにSMS(Service Management System)のレイヤーがあります。つまり、物理的なネットワークから上位レイヤーへ向けて抽象化度を上げながらシステムを構成し、マーケットへテレコムのサービスを提供していくのが、全体の構図です。

NEについても、いろいろなベンダーがいろいろな装置を提供しますし、その上で作られるEMSやNMSも各社が独自に開発すればそれぞれがまったく異なる考え方に基づいていたりします。さらに、パッケージ製品として、たとえば、NEをベースとするネットワーク上のリソースを管理するインベントリ・システム(ネットワーク要素の在庫管理)やネットワーク上の障害の情報を収集して分析する障害監視システムなどの機能をもつ製品は、それぞれに独自のデータベース構造で設計されています。

これらの異機種混合の複雑なシステムをインテグレーションしなければ効率の高いサービスは構築することができません。さらに、このインテグレーションした基盤の上に、新しいサービスを提供するための機能を迅速に開発し、運用しなければなりません。これは、まさに、SOAが目指すシステムの在り様です。しかし、これだけ、多くのソリューション・プロバイダーが密接に絡む場合には標準化が絶対的に必要です。テレコムではNEをはじめ、古くから標準化が進められており、OSSのインテグレーションでもCORBAを大々的に利用していきました。

システム・インテグレーションの標準ひとつがTMF(Telemanagement Forum)が規定して、最近、ITU-TへサブミットされたMTNM(Multi-Technology Network Management)と呼ばれるTMF814ドキュメントを中心としたインタフェースです。このインタフェースは、NMSのレイヤーで適用されるCORBAベースのインタフェースになります。一方、商用パッケージ製品のように、すでに、システムと完成しているOS(Operations System)を連携するには、MTNMはFine Grainすぎます。より抽象化された疎結合のインタフェースが必要となります。これに対して登場するのがMTOSI(Multi-Technology Operations System Interface)です。MTOSIはWebサービス(SOAP)をベースとしたインタフェースを規定しています。

MTOSIは、その考え方と実装ともにSOAに基づいていると言えます。インタフェースとしてサービスを規定し、Webサービスの疎結合のインタフェースで実装することで、従来は難しいとされたOS間の連携を現在から将来へかけて効率化していくものとなります。

アイオナでは、TMFのCatalystの活動の中でMTOSIへの適用を実証しており、商用でも、適用事例があります。また、アイオナのArtixはCORBAをネイティブに連携しますので、テレコムのシステムの中でもっとも広まっていると言われているMTNMを完全にサポートし、さらに、MTOSIによるインテグレーションにシームレスに展開することができます。さらに、これらのインテグレーションを実践するデモシステムとして、MTOSI Tool KitIONA Microsoft Telecom Tool Kitを公開しています。

江川

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2006年10月05日

TMF Webinar: Accelate Service Delivery using the TMF MTOSI standards

テレコムのSOA標準と称してMTOSI(Multi-Technologies Operations System Interface)をご紹介しましたがTMF(Telemanagement Forum)のWebniarが9月28日に行われました。アイオナでもWebainarとか、Webcastと称してオンラインのセミナーを行いますが、今回はTMFが主催して、アイオナ、BTとTMFのMTOSIプロジェクトからの3名のプレゼンターによるもので、登録者は400名を越えて、実際の参加者も140名を超えるものでした。

非常に活発なQ&Aがあり、関心の高さが伺えました。参加者はベンダーが目立ちましたが、残念ながら日本から参加された方はいっらしゃいませんでした。Webinarのアーカイブを聞けるはずですので、TMFのサイトに登録していただく必要はありますが、プレゼンのスライドや録音を参照されたい方は、こちらをご参照ください。

江川

2007年02月02日

Prosspero - ソフトウェアソリューションの有効化

TMF(TeleManagement Forum)の今年の活動の目玉にProssperoがあります。Prossperoの名前の由来はNTTコムウェアの野本様のブログにあるようにシュークスピアの戯曲に出てくる人物で、混沌とした社会の秩序を取り戻した功績があるそうです。TMFはフォーラムの活動の結果として標準化に順ずるOSS/BSSの仕組みの共通化を行ってきましたが、実際のアウトプットをマーケットで有効な存在とするための効果が上がっていませんでした。

いわば、OSS/BSSに関する先進の技術のキャズム(新しい技術が先進的な利用者の閉じた利用からマーケットへ出ていくことをいいます。)を超えることができていなかったということです。Prossperoは、このキャズムを超えるためにいろいろな場面で製造されたソフトウェアのアプトプットをパッケージ化することで利用を促進することを狙っているようです。

これは、Celtix Enpterpriseで複数のオープンソースを統合して製品化したのに似ています。個々の技術をインテグレーションして使えるものにしていくことが重要性に着目してみてはいかがでしょうか。技術を開発して世の中に出していくのは時間と労力がかかります。しかも、時間をかけて開発した技術がマーケットに受け入れられなければ消えていく運命となるのです。このような、いわば無駄を回避するのがインテグレーションです。

SOAのひとつの側面にアッセンブル(組み合わせ)の考え方があります。サービスを組み上げてコンポジットなサービスを作ることです。Web2.0ではマッシュアップです。そんな中でProssperoという考え方が出てきたのは、ITの世の中の流れを示しているのではないでしょうか。

江川

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