Main

CORBA Archives

2006年08月25日

コネクション・バイ・ボーイングを支える組込みCORBA

8月18日(金)に米ボーイング社の発表としてコネクション・バイ・ボーイング(Connexion by Boeing)の事業の中止が明らかになりました。コネクション・バイ・ボーイングはボーイングの航空機からブロードバンドでインターネットに接続できるというサービスであり、日本航空も2004年からサービスを始めていたはずです。

コネクション・バイ・ボーイングでは、機内はWiFiで接続されます。出張先のホテルでブロードバンドの接続の設定をするのと同様ですが、飛行機の中でPCを広げてメイルを見なければならないような多忙なビジネスマンには有効なサービスでしょう。あるいは、SNSサービスに接続しなければ気がすまない方には心のよりどころかもしれません。

ところが、このコネクション・バイ・ボーイングの6年間の事業の結果、収益性はないと判断されたようです。実際に、その仕組みは非常に大掛かりで、機内に設置されたサーバから無線によって、衛星を介したデータが、地上の衛星対応のゲートウェイからデータセンターを通じてインターネットへ接続します。これらをNOC(ネットワーク・オペレーション・センター)が常時監視していることになります。

このコネクション・バイ・ボーイングの仕組みの中で、機内と地上の装置に組込みCORBAのOrbix/Eが、地上の管理システムの連携にOrbixが利用されています。ボーイング社は、航空機の製造の部品の管理に大規模なCORBAのネットワークを利用しており、DCAC/MRMと呼ばれています。Orbixは、このDCAC/MRM(Define and Control Airplane Configuration/Manufacturing Resource Management)にも利用されており、部品表をオブジェクト化して、ERP(Enterprise Resource Planner)、PDM(Product Data Management)やCAPP(Computer Aided Process-Planning )などのCOTS(Off-the-Shelf Software)の連携をCORBAで実現しています。

このようにCORBAはテレコムや金融だけでなく非常に広範囲にミッションクリティカルなシステムに応用されて実績も十分にあります。

江川

Technorati Profile

2006年09月25日

ORBのためのEclipseプラグイン

アイオナの嶋田さんが開発したEclipseのプラグイン-ORB Studio 7-をオープンソースとして公開しています。ORB Studio 7は、Eclipse環境でCOBRAのサーバとクライアントを効率的に開発することができるように次の機能を提供します。

CORBA IDLエディター
IDLウィザード
IDLコンパイラー
CORBAクライアント開発
CORBAサーバ開発 Active Object Map
Servant Activator
Servant Locator
Default Servant

詳しくはOrbZoneにポストされておりますのでご参照ください。ダウンロードもOrbZoneから可能です。なお、もとのサイトはこちらです。

江川

2006年09月26日

Java EEはSOAの世界には通用しない?

少し以前(2006年7月10日付け)のSearchWebService.comの記事ですが、原題は、

Analysts see Java EE dying in an SOA world
です。詳しくは原文を参照していただければよろしいかと思いますが、アナリストは、Burton GroupとZapThinkの2名で、それぞれが、Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)のSOAへの適合性についてコメントをしています。

記事の概要は次のようになります。(正確には原文をご覧ください)
JEE5になって益々複雑さを益して、エンタープライズでの開発プラットフォームとして適合できなくなってきている。CORBAと同じ運命をたどる。ただし、Java言語自体は今後も使われていくだろう。
JavaEEも、これまでバージョンを重ねてきて、その度に複雑さを益し、自身の重みに耐えられなくなってきている。
JavaEEは、基本的にSOA環境のために開発されたものではない。現在、SOA環境の実装の多くはJ2EEベースであるが、Javaには、オブジェクト指向、VMベースやn-Tierアーキテクチャ指向などの特徴があり、これらは理想的にはSOAプラットフォームには適さない。
VMはコードのポータビリティのための仕組みであり、SOAがコントラクトによるメッセージング交換を主体としているのに対して、分散環境でのVMアーキテクチャはリモート・プロシジャー・コールを前提としている。
JavaEEの主要な利点はプログラミングモデルの共通化であるが、コミュニケーションでデータを交換するSOAではプログラミングモデルの共通化は最重要の課題ではない。
JavaEEは、スケーラブルなn-Tierアーキテクチャであり、プラットフォームに依存するサービスの開発には適するが、サービスを公開する抽象化Layerを必要とするエンタープライズ向けのSOAプラットフォームには適さない。

すべてを、そのまま受け取ることもできないのですが、私の意見としては、ひとつは、JavaEEはアプリケーションを開発するためのプラットフォームであり、エンタープライズ全体のインフラを支える基盤としては重過ぎるということと二つ目は、SOAは抽象化度を上げていくのが、アーキテクチャの目標となるべき課題であり、抽象化度を上げるためにはLayered構造になっていることが必然であるとするとMVCモデルのようなTiered構造ではアプローチとして無理があるということです。ただし、SCA(Service Component Architecture)などの動向を見極める必要はあります。

江川

About CORBA

This page contains an archive of all entries posted to Essence is Real in the CORBA category. They are listed from oldest to newest.

テレコム is the previous category.

組込みソフト is the next category.

Many more can be found on the main index page or by looking through the archives.

Powered by
Movable Type 3.31